まっさんのなんでもブログ 公明党チャンネル「2025年11月20日参院厚生労働委員会 川村雄大参院議員」をテキスト要約
参院厚生労働委員会が開かれ、川村雄大参院議員は、地域中核病院の経営難、消化器外科医、胃がん検診について質問しました。

2025/11/20 参院厚生労働委員会 川村雄大参院議員
20日、参院厚生労働委員会が開かれ、川村雄大参院議員は、地域中核病院の経営難、消化器外科医、胃がん検診について質問しました。#医療 #国会 #公明党 ◆ チャンネル登録はこちら↓◆ 公明党のサブチャンネル
冒頭挨拶と自己紹介
- 元消化器外科医として臨床経験(ロボット手術・免疫療法など)を積み、患者から「生命の尊厳」を学んだ。
- 医療現場の感覚を政治に活かし、厚労行政を前進させたいと決意。
病院経営の赤字構造
- 物価高・資材費高騰で全国の病院が赤字、特に救急・災害拠点病院など地域中核病院が深刻。
- 「救急車を受ければ受けるほど赤字」という現場の声。
- 病院は「社会インフラ」として国が支えるべきと強調。
- 大臣答弁:高度救急医療は「医療の砦」。赤字は深刻に受け止め、報酬改定を待たず改善措置を検討。
診療報酬の見直し
- 川村議員:入院基本料や救急関連評価を見直し、中核病院が適正収益を確保できる仕組みが必要。
- 大臣答弁:物価・賃上げ・経営状況を総合的に勘案し、補助金や診療報酬で対応。外科分野の環境充実に努める。
消化器外科医の減少危機
- 消化器外科は唯一減少している診療科。長時間手術・術後管理・緊急対応・研究教育など多忙でワークライフバランスが崩壊。
- 若手医師が敬遠 → 10年後75%、20年後半減の予測。
- 緊急手術や癌治療の遅延で「救える命が救えない未来」を懸念。
- 提案:
- 教育から専門研修まで一貫した人材育成。
- アカデミアの多様性確保(地域医療専門家・女性医師登用)。
- 高度手術の集約化 → 症例数増で成績向上、交代制確保で働き方改善。
- 高難度手術への加算制度を導入し、担当外科医に確実に還元。
- 大臣答弁:外科医減少は深刻。臨床研修で外科・地域医療必修化、広域連携型プログラム導入予定。勤務環境改善パッケージを策定し補正予算で支援。診療報酬改定でも提案を踏まえ検討。
予防医療の推進
- 川村議員:健康寿命延伸・医療費抑制のため予防医療は重要。守りではなく「攻めの予防医療」として推進すべき。
- 局長答弁:
- がん検診推進、歯科検診充実。
- 大腸癌・子宮頸癌の精密検査受診率が低く、個別勧奨を強化。
- 歯科検診を生涯通じて受けられる環境整備。
胃がん検診の質向上
- 川村議員:
- バリウム検査は早期発見に弱く、副作用もあり。
- 内視鏡検査は早期発見・確定診断・他臓器癌も同時検査可能。
- 内視鏡検診の普及拡大と組織型検診体制整備が必要。
- 大臣答弁:
- 日本のがん検診受診率は欧米より低い。まず受診率向上が重要。
- 組織型検診推進、市町村での受診状況把握をDXで強化。
- 胃がん検診はバリウム・内視鏡とも死亡率減少効果あり、現状は両方推奨。
- 今後エビデンス次第で見直しも検討。
締めくくり
- 川村議員:バリウム検査の有用性も認識するが、早期発見には内視鏡が優れていると強調。普及と受診率向上に取り組むべき。
- 時間の都合で残り質問は次回以降に譲り、質疑を終了。
全体まとめ
川村議員は「医療現場の視点」から、
- 病院経営の赤字構造改革
- 消化器外科医の人材確保と勤務環境改善
- 予防医療の強化(攻めの姿勢)
- 胃がん検診の質向上(内視鏡普及)
を提起。大臣は「深刻な課題」と認識し、診療報酬改定・勤務環境改善・研修制度改革・検診受診率向上などを進めると答弁しました。


